技術士,工学博士とお話しする機会がありました(宇宙ベンチャー企業見学)




技術士,工学博士とお話しする機会がありました

先日,私は宇宙ベンチャー企業を見学しました.

ジェットエンジンの運転試験を見学しました.

私はこの見学会に参加していた技術士と,博士とお話しすることができました.

技術士の方とのお話し

3Dプリンターを用いた金属加工や非破壊試験を行う会社の従業員の方とお話することができました.

チタン,ニッケル合金の加工ができるそうです.

3Dプリンターを扱うにはノウハウが必要で,3Dプリンターを扱える人は国内では少ないと聞きました.

3Dプリンターで製作する場合,まず仕様に沿ってプログラミングを作成し,プリンターの動きを決めていきます.

しかし,3Dプリンターを扱い始めた頃はプリンターの動作が途中で止まったり,プリンターのフタを開けると製作物が割れたり,すでに割れていることが多々あったそうです.

現在はノウハウが溜まり,製作は1回で成功できるようになったそうです.

取引の際,お客様である教授や研究者と二人で製品の仕様を詰めていきます.

仕様決定には1か月かかることもあるそうです.

会社ではPT検査,UT検査,MT検査等を扱えるそうです.

仕事が多く,今年までに従業員数を2倍にする必要があるとのことです.

今回宇宙ベンチャー企業の説明会に来たのは,高温高圧用の金属製品を自社で加工できるため,営業に来たとのことです.

博士とのお話し

見学会で出会った博士とお話ししながら帰りました.

CFD計算や構造設計をベンチャー企業社長に教えているそうです.

十年ほど前に,航空宇宙関係でおもしろいことをやっている人物がいると聞き,学会に行って会ってみたのが今回のベンチャー企業社長との出会いとのことです.

私の大学時代の恩師二人をご存じで,一緒に仕事をしたことがあるとのことでした.

また,私の大学時代の研究室の先輩二人の事もご存知でした.航空宇宙業界は狭い世界だと感じました.

将来は起業したいと言うと,カリフォルニア州に会社がたくさんあり,そこで経験を積んで現地や日本で起業すると良いと指導していただきました.

博士は毎年アメリカの講演会に行き,アメリカの宇宙業界を定点観測をしているそうです.

部下と手分けをして複数の発表を聞き,アメリカの動向を探っているそうです.

国際学会の場合は外国人向けにゆっくりした英語で説明されますが,アメリカ人向けの学会では,アメリカ人向けに早口で説明するため,聞き取るのが大変だと聞きました.

某自動車会社のビジネスジェット機のエンジンの位置が主翼上面なのは,実験で空気抵抗係数(CD値)が一番低いのが主翼上面だったためであることも教えてもらいました.

日本が計画していたHOPE (1990年代に計画された日本の宇宙往還機)のプロジェクトに打ち込んでいたことを話してくれました.

宇宙事業を行う会社の社員が名古屋の某重工の工場に集まり,数年間HOPEの実現に取り組みました.

しかし,H-Ⅱロケット打ち上げが立て続けに失敗したことにより,人員はロケット事業に配置され,HOPE計画は頓挫してしまったと聞きました.

H-Ⅱロケット打ち上げ失敗について,墜落したロケットエンジンを太平洋の深い深度から引き揚げた時の話も聞きました.

JAXAの若い職員が海洋科学技術センターの深海探査研究船に乗り込み,調査期間の後半に,深海3,000 mの広い太平洋から数m四方のロケットエンジンを探し出したことについて話をしてくれました.

また,実業家イーロン・マスク率いるアメリカのSpace X社に製品を売り込みに,アメリカに行った際、もしその製品を採用するとしたら,製品を買うよりも、あなたたちの事業を買収すると言われ,恐ろしいと感じたことを教えてくれました.

ちょうど私は 「イーロン・マスク 未来を創る男」 読み終わっており、イーロン・マスクの世界や野望について学んでいたため、博士の話に共感しました.

イ-ロン・マスク 未来を創る男 /講談社/アシュリ-・バンス
by カエレバ

 

感想

自分の好きな分野の説明会や講演会では,自分より優れた方たちとお会いできるので,有益だと感じました.

今後も人に会い,知識を深めてい行きたいと思います.

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