研究者になるには,もしくは研究者になる夢を諦めきれない社会人の場合は
私は将来は宇宙工学の研究者になろうと思い,大学院修士課程まで修了しました.
しかし,新卒では研究者になることができず,修士終了後は約5年間,宇宙開発とは違う分野で収益部門のサラリーマンとして働きました.
転職活動を続けていたところ,2021年に運よく宇宙工学に関する研究開発員になることができました.
皆さんの中には,なれなかった研究者になりたい,一度諦めた研究者にチャレンジしたいと思っている方がいると思います.
研究者になるにはどうしたら良いのか,私の経験をまとめてみました.
Contents
↓「研究開発を行う部署に異動したい!」と社内で訴え続けた時の話です.
これから大学生になる人(高校生等),これから社会人になる人(大学生等)
↓高校生や大学生の方が将来研究者になる方法は下記の記事に書いております.
簡単に書きますと,高校生の方はまずは志望大学に合格し,学部を卒業することが必須になると思います.
研究職の場合,大学院博士課程を修了もしくは修了見込みである必要があると思われますので,学部卒業後に大学院に入学する必要があると思います.
すでに社会人であるが,研究の道に進みたい人
社会人の私が研究職を目指してやったこと
とりあえず資金を貯める
まずはお金を貯めました.お金があれば安心して転職活動に取り組めるし,社会人学生になったり,研究事業を起こす際の資金になると思ったのです.
↓お金を確保する方法等は以下の記事に記述しています.
転職活動を継続する
今回私が研究開発職に就職できたのは,粘り勝ちの要素があったと思います.私は今回採用してもらった会社に過去7回程度,求人に応募しました.
1回目の応募は学部時代で書類審査で落選しました.2回目の応募は大学院修士時代で一次面接に呼ばれ落選しました.3〜5回目は社会人1年目から4年目にかけて毎年1回応募し全て書類選考で落選しました.6回目,7回目の応募は社会人5年目の時で,同時に同じ会社の2つの求人に応募をしました.6回目の応募で採用が決まり,同時に進めていた同じ会社の別の求人への応募(7回目)結果は伝えられませんでした.
応募を繰り返すうちに,履歴書の内容は磨かれました.また,会社側からの質問事項(志望動機や自己PR等)をメモするようにし,落選しても次回に活かすようにしていました.
現在はウェブ面接が多いので,転職にかかる費用は昔よりも小さくなっていると思います.求人への応募はあまりお金はかからないと思いますので,どんどんいろんな企業の求人に挑戦してデータを集めると良いのではないかと思いました.
資格を取得する
求人票に記載されている資格を取得していきました.
私の応募した求人には以下の資格名が記載されていました.
・高圧ガス製造保安責任者(甲種化学・甲種機械・乙種化学・乙種機械)→液体ロケット燃料の液体酸素,液体水素を扱うのに必要
・甲種火薬類取扱保安責任者→固体ロケット燃料の火薬を扱うのに必要
・危険物取扱者 乙種4類
・クレーン運転士→試験機材やロケットの運搬,組み立て,据付に必要
・フォークリフト→試験機材の運搬に必要
・電気工事士→実験機材,試験機材を電源に繋げるのに必要
そこで,求人への応募と同時に資格の取得も進めました.
面接時には「現在は資格試験の勉強をしており,入社前までに資格を揃えたいと思います」と言ってやる気をアピールしました.上記資格のうち,高圧ガス以外は全て入社日前後で合格しました.
現職で身につけた能力が役立つ求人を選ぶ(当たり前かもしれませんが)
私は現職で身につけた能力が役立ちそうな研究開発関連の求人に応募しました.
現職に近い仕事内容なら,これまでの実績をアピールして応募先の会社の役に立つことができると説明できます.
今回私は研究開発するというより技術的なサポートをする研究開発職に応募しました.研究者に技術的にサポートする仕事なのですが,私にも自由に使える研究費が与えられました.博士論文を書きたいことも伝えてあります.
大学や高専の技術職などに応募するのも良いのではないかと思っています.教授と働くことになると思いますので,研究の機会があると思います.
志望する会社の人と繋がる
私は運よくSNSで志望企業の方と繋がることができ,その方から面接の指導をしてもらいました.履歴書を添削してもらったり,その方の面接経験について教えてもらいました.また,その人の面接の経験よりどんな人が面接官として出てくるか予想してもらい,面接官として出てくると思われる人が出演する動画を面接直前に見て対策をしたところ,予想が的中し,的確に質問に答えることができました.
転職をする際は,経験者や志望する会社の人に協力してもらうことは重要だと思います.
↓宇宙開発の現場で私や他の職場の人が実際に使っている資格です.
まとめ
以上が私の考える,研究者になるための方法です.
お金や転職にチャレンジする回数が必要になると考えています.
↓研究開発職に就職するまでの,私の半生について簡単にまとめた記事です.
↓配属についての記事です.
↓学生時代の思い出です.
↓資産に関する記事です.
【KO】米国のコカ・コーラに毎年$1,000積立投資(配当金は再投資)していたらどうなっていたのか 過去のデータを使って計算してみました
コメントを残す