【宇宙開発の現場から】宇宙開発現場で実際に使われる資格




【宇宙開発の現場から】宇宙開発現場で実際に使われる資格

皆さんの中には,「宇宙開発に関する仕事に就職したいけど,実際に働いている人はどんな資格を使って仕事しているんだろう?」,「予め資格を取得しておいてやる気をアピールしたいけど,どんな資格を取得したら良いんだろう.」という疑問を持っている人はいるのではないでしょうか.

今回は私が宇宙開発の現場で実際に使っている資格や,私は保有してないけど他の宇宙開発関係者が保有している資格をご紹介します.

※ご存知の通り,資格は入社後にも取得できますので,資格を取得すれば就職活動に有利になるとは限りません.会社が費用を負担してくれることが多いので、入社後で十分な資格は多いです。学校の勉強や研究を優先してください。

↓文系学部出身者向け記事です。

【宇宙開発の現場から】文系学部出身者は航空宇宙会社でどんな仕事をしているのでしょうか。

↓宇宙開発の会社に転職できた時の話です。

それでも宇宙開発の仕事がしたい

私が宇宙開発の現場で使用している保有資格

第2種電気工事士

試験に使うポンプやチラーを電源に繋ぐ補佐,燃焼試験の電気設備取扱時の補佐に使用しています.

合格体験記 第2種電気工事士 受験してみた(宇宙開発)

↑実際に受験した時の記事です.

第二種電気工事士では設備の電気工事はできない

「第二種電気工事士」は、600ボルト以下で受電する設備(一般住宅や小規模な店舗など)の電気工事を行う際に必要となる資格です.法令では,「600ボルト以下で受電する一般用電気工作物の工事に従事」と定められています.そのため,第二種電気工事士の資格だけでは,射場などでの電気工事はできません.

射場の設備を扱うには,「認定電気工事従事者」(第二種電気工事士では扱えない自家用電気工作物の工事を600ボルト以下のものに限り認可する資格.)と呼ばれる資格か、試験を合格してかつ経験を積んで得られる第1種電気工事士の資格が必要になります.

今後は,認定電気工事従事者の講習を受講して600ボルト以下の設備を扱えるようになりたいと思います.その後,第1種電気工事士の取得を目指します.

https://twitter.com/takotsubo7/status/1458021055788765192?s=21

甲種火薬類取扱保安責任者

固体ロケットモーター用の火薬取扱時に使っています.火薬の貯蔵等に必要になります.火薬を取り扱う際に,甲種火薬類取扱保安責任者が都道府県知事への申請書類を作ったり提出・保存管理したりします.火薬庫の点検記録も担当します.

【受験記録】令和3年度 甲種・乙種火薬類取扱保安責任者を受けてみた

↑実際に受験した時の記事です.

フォークリフト技能講習

フォークリフトの使用頻度は非常に多いです.試験機の運搬据付に欠かせません.某機構社員も必要に応じて運転しています.実験の際,某重工の社員も乗り回していました.

技能講習,特別教育はIHI技術教習所コベルコ教習所キャタピラー教習所や自動車教習所など,いろいろな施設で行われています.

クレーン・デリック運転士

宇宙開発の現場では後述の「床上操作式クレーン」の他に、吊り荷と一緒に作業者が動くことがないクレーンがあり、その操作をすることがあります。

また、クレーンは定期的に検査を実施する必要があり、検査に関する知識を持つことは業務上非常に役立ちます。

床上操作式クレーン技能講習

材料や試験機の運搬を行う際に使用しています.各建屋にクレーンが備わっていることが多く,そのクレーンを使って荷物を運搬します.また,職人・業者さんともなるとその他クレーンの資格を使ってロケットの据付を行ったりします.

以前、某重工社員(研究、開発員等)がロケットエンジンを据え付けるために、床上操作式クレーンを操作していました。職人でなくても、ロケットエンジンに関わるのであれば、持ってて損はないと思います。

技能講習,特別教育はIHI技術教習所コベルコ教習所キャタピラー教習所や自動車教習所など,いろいろな施設で行われています.

【受講してみた】床上操作式クレーン 技能講習

↑実際に受験した時の記事です.

玉掛け技能講習

運搬物にワイヤを取り付け,クレーン等で運搬する際に必要です.試験機や材料運搬時に行います.

クレーンによる試験機等の据付、荷物運搬には必須だと思います。

某重工社員、某機構の職員が持っているのを見たことがあります。

保有しているけどまだ使っていない資格

危険物取扱者 乙種4類

私の宇宙開発の職場では、フォークリフトや重機の燃料用軽油を保管する建屋の保安責任者になるために乙4が使われています。

また、炭化水素系燃料(ケロシン,)の貯蔵・取扱に必要だと考えられます.宇宙開発の現場で危険物取扱者の資格で何ができるのか,まだ詳しくは知らない状態です.会社から資格取得するように言われたので乙4を取得しました笑笑。軽油の管理を頼まれるかもしれません。

備忘録 危険物取扱者試験乙種 第4類を受けてみた 

↑実際に受験した時の記事です.

私はまだ保有していないけど宇宙開発現場で必要な資格

高圧ガス製造保安責任者(甲種化学・甲種機械・乙種化学・乙種機械

各種高圧ガス(液体水素,液体酸素,液体窒素,高圧のヘリウム等)を扱うのに必要な資格です.液体水素や液体酸素は液体ロケットには必要な燃料ですし,液体窒素は試験機等の予冷に使えます.ヘリウムは最も融点・沸点が低いので液体水素の温度でも凍ることはなく,液体水素を使った機器のヘリウムガスによる置換に便利です.

某重工・某機構社員の多くが保有しています.

第一級陸上無線技術士

H2-Aやイプシロンロケットの通信機器を扱う某機構社員が保有していました.ロケットの追尾や通信,万が一の爆破指令を送るための通信機器取り扱いに必要のようです.

建築士

射場や各種建屋、基礎の維持補修に必要のようです。私のロケット開発の職場でも建築士の資格を持った人がおり、設備の維持をしています。

電気主任技術者

某機構の私の知り合いにも電気主任技術者は何人かおります。具体的には、種子島宇宙センターの高圧受電点の管理等に必要みたいです。射場や実験の現場では高圧電気を管理する必要はありますので、電気工事士と共に重要な資格だと思います。電気工事士の方が多分簡単だと思うので、電気工事士を取得してから電気主任技術者の資格に挑戦するのがスムーズだと思っています。

↓電気主任技術者の方のインタビュー記事

クリックしてengineer_42.pdfにアクセス

※ご存知の通り,資格は入社後にも取得できますので,資格を取得すれば就職活動に有利になるとは限りません.

保有していなくても良いけど使われている資格

博士号

宇宙開発に必ずしも必要はないと思いますが、博士号を持った人は大勢います。某機構の宇宙研や大学の教職員として宇宙開発するには必要な資格だと思います。

巻上げ機(ウィンチ)運転特別教育

燃焼試験を撮影するために高所にカメラ等を取り付けることがあります.その際,ウィンチでカメラを荷上げすることがあります.

技能講習,特別教育はIHI技術教習所コベルコ教習所キャタピラー教習所や自動車教習所など,いろいろな施設で行われています.

フルハーネス型安全帯(墜落制止用器具)特別教育

ロケットは高さがあり,アクセスする際どうしても高所になることはあります.また,高所へのカメラ取り付けなど,高い場所での作業はあり,フルハーネス安全帯の着用は必要になると思われます.

高所作業車運転技能講習

ロケットは高さがある分、高所での作業を行うことがあります。また、試験設備も高さのあるものが多いです。そのため、機械の取り付けやロケット・試験装置へのアクセス、塗装には高所作業車を使うことはあります。

高所作業車を使うのは主に職人ですが、安全の知識をつけるために高所作業車運転技能講習を受けるのはありだと思います。

某機構の職員の中には、試験の実施や試験設備の維持両方をこなす人がいて、開発に携わる人でも設備補修を担当し、高所作業車と職人を手配します。保有してて損はない資格だと勝手に思っています。

某機構職員にも高所作業車運転技能講習の資格を持っている人はいました。

※ご存知の通り,資格は入社後にも取得できますので,資格を取得すれば就職活動に有利になるとは限りません.

↓併せてお読みください.

【行ってみた】素人でも重機、建設機械、フォークリフト、クレーン、玉掛けの教習、技能講習、特別教育はいっても良いのか。

貧乏大学生時代 一人暮らしで買ってよかった商品(調理用器具)まとめ

 

 

 

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