【奨学金全額免除時の業績を公開】「特に優れた業績による返還免除」者に選ばれるにはどの程度の実績が必要なのでしょうか




【奨学金全額免除時の業績を公開】「特に優れた業績による返還免除」者に選ばれるには

読者の中には,大学院で第一種奨学金の貸与を受けているもしくは受けたいと思っている方がいると思います.そして,優れた業績を挙げた人物として日本学生支援機構に認定され、その奨学金の全額または半額を返還免除する「特に優れた業績による返還免除」制度を利用したいと思う人がいるのではないでしょうか.

しかし,どの程度の業績を残せばいいのかわからないと思う方もいると思うのです.

この記事では,実際にこの制度を利用することができた私の業績を公開し,大学院生(修士)時代にどの程度頑張れば日本学生支援機構の奨学金返済を免除してもらえる可能性があるか考えます.

「特に優れた業績による返還免除」の概要

概要は「特に優れた業績による返還免除」に記述されています.

学問分野での成果・発明,文化・芸術・スポーツにおけるめざましい活躍.ボランティア等で顕著な社会貢献等を評価し,学生の意欲を向上させます.

対象者

対象者は「特に優れた業績による返還免除」に記述されています.

大学院(修士課程・博士(後期)課程・専門職学位課程・海外大学院学位取得型対象)第一種奨学生で,当該年度中に貸与終了する人.

手続きの概要

詳しくは日本学生支援機構の「手続きの概要」をご覧ください.

申請期間

私の大学では1月中旬から2月中旬に学生課等の学内で申請書が配布されていました.

提出期間は2月初旬から2月末でした.

返還免除を希望する大学院生は.自身の修了式の2,3ヶ月前から申請書提出の準備をする必要があると思います.修士論文執筆時期などに被り,大変ではあります.

私が作成した提出物

大学によって提出物は違うと思いますが,私は以下の書類を提出しました.

指導教員所見

どの大学でも当てはまると思いますが,指導教員は非常に忙しいです.そのため,指導教員の所見を自分で書き,その後指導教員が確認して書類に押印してもらいました.

「この学生の修士研究の所見は以下の通りである.学生は宇宙機推進システムの制御に関する知見を発見し,これは実用的かつ新規知見であり,優れている.」

「国際宇宙ステーションに関する推進系として使用可能であること,小型衛星の寿命を延ばせることを示した.」

「成果は学会で発表しており,積極的な公表活動に関わった.」

「総じて,奨学金免除対象者として適格だ.」

上記のようなことを書いて押印してもらいました.

指導教員の推薦理由書

指導教員は忙しいため,推薦書を自分で記述し,その後指導教員が確認して書類に押印してもらいました.

「研究で新規知見を見出した.」

「JAXA殿にも評価されている.」

「外部資金による研究活動にも貢献している.」

「海外インターンシップに参加し,行動力が卓越している.」

「学会発表により,コミュニケーション能力やプレゼン能力がある.」

上記のようなことを書いて押印してもらいました.

専攻内推薦理由書

専攻長が書く専攻内推薦書を自分で書きました.

次章で説明しますが,学生の業績に対して点数をつけて評価されます.

この書類には,学生の業績,業績に対する評価点,順位付けの理由,推薦順位が記入されます.

私は,自分の業績,業績に対する評価点,順位付けの理由を記述し,専攻長から押印を貰いました.

特に優れた業績の種類と評価方法

特に優れた業績の種類と評価方法は「特に優れた業績による返還免除」に記述されています.

私の大学では,評価するために点数をつけて順位を決定し,上位者が奨学金を免除されるようになっていたみたいです.

私の大学では,点数は業績の種類によって違いました.

1.学位論文その他の研究論文

学術雑誌への掲載又は表彰等,学位論文の教授会での高い評価,学会での発表,作成した論文の内容が特に優れていると認められることが求められます.研究内容が優れているとこの項目で評価されます.

私の大学ではこの項目を満たすと20点の点数が与えらます.

私は,この項目に該当すると思い,推薦書に20点であることを記述しました.

2.大学院設置基準第16条に定める特定の課題についての研究の成果

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

3.大学院設置基準第16条の2に定める試験及び審査の結果

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

4.著書,データベースその他の著作物(第1号及び第2号に掲げるものを除く。)

私は,学会で5回程度登壇発表していて,他の学生よりも著作物が多かったため,この項目で大量得点しました.

学内に共著の著作物があると,著作物1つにつき5点が与えられ(単著は10点),私は3つの共著がありましたので,推薦書に15点と記述しました.

私の学内の共著は,研究の進捗を内外に発信するための年次報告書2件と紀要1件でした.年次報告書は研究室のホームページでPDF形式で公開されている著作物です.

また,学外に著作物があると,著作物1つにつき点数が与えらます.(単著は20点,共著第一執筆者10点,第一執筆者以外5点)

学会発表では5回登壇発表しており,共著第一執筆者のアブストラクト(abstract,概要,レジュメ)が4件,第一執筆者以外のアブストラクトが3件あり,推薦書に55点と記述しました.

5.発明

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

特許等が取れれば良かったのですが,結局特許庁に申請せず,先に学会発表で発表してしまいました.

6.授業科目の成績

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

7.研究又は教育に係る補助業務の実績

リサーチアシスタント,ティーチングアシスタント(TA)等による補助業務を学内外で行うと,評価されます.

私は海外インターンシップに参加し,海外の大学で研究のアシスタントを行い,給料をもらった経験があり,この項目に該当すると思いました.

推薦書には5点と記述しました.

↓海外インターンシップについては以下の記事で紹介しています.

学生時代にやって良かったこと,やっておけば良かったこと

8.音楽,演劇,美術その他芸術の発表会における成績

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

9.スポーツの競技会における成績

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

10.ボランティア活動その他の社会貢献活動の実績

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

11.その他機構が定める業績

私はこの項目については,該当はないと思い,0点としました.

最後に

私の業績の評価点は,学内の配点基準により95点となりました.

その内55点が著作物の存在でした.学会に積極的に出ることで,第一執筆者として著作物を書くことができますし,後輩の研究を積極的に支援すると共著者となることができました.

この95点の評価点により第1種奨学金を全額(約200万円)免除していただけました.

大学院修士在学中は,学会発表や論文作成を積極的に行うことで,奨学金免除対象者に選ばれる可能性があります.

評価方法は大学によって違うと思いますので,学生課や先輩に奨学金免除について聞くと良いでしょう.

↓下記の記事には,著者がどのようなスケジュールで学会発表と著作物を作ったかを記述しています.

【奨学金全額免除者 学会発表・著作物作成頻度 公開】「特に優れた業績による返還免除」者に選ばれるにはどの程度の頻度で研究発表できれば良いでしょうか

↓第二種奨学金返済について記述した記事です.

奨学金返済について何年で完済できるのでしょうか.自分の返済記録と資産記録を使って予想します.

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